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もんじゅ所長「士気低下ない」 各職場の緊張感十分

  • 2016年11月12日
  • 12:20
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インタビューに答える青砥紀身もんじゅ所長=11日、もんじゅ
インタビューに答える青砥紀身もんじゅ所長=11日、もんじゅ

 政府がもんじゅの廃炉を含め抜本的な見直しを進める状況になったことについて、地元白木区をはじめ敦賀市民、県民の方々におわびしたい。本当に申し訳ない。

 原子力規制委員会の(運転再開準備を禁止する)命令が出た後に所長に就き、組織の抜本的な改善を進めてきた。どこに問題点があるのかを見極め、(規制委から)指摘されていないところにも間違いがないか、全部掘り起こしてきた。保安検査で続けて保安規定違反を指摘されたが、過去の誤りや悪い部分を全て表に出して改善していく以外に手はない。

 職員たちの士気を心配していただく声もあるが、落胆や士気の低下はない。昨年11月に運営主体変更の勧告が出た以降、職員に「自分たちがなすべきことを見失うな」と言い続けている。

 「廃炉」の文言が入った9月の原子力関係閣僚会議直後にも職員全員と面談した。若手から「定年まで働けるのですか」と不安の声も出たが、多くは「なすべきことをやっているので、心配はいらない」との返事だった。各職場は十分緊張感を保っている。

 職員に意識させているのが、月1回、地元白木区内の神社に安全祈願し、区の人たちにあいさつして心を新たにすること。その上で、今置かれている状況の中でどんな経験値や知見を得られるか、もんじゅを最大限活用できるかを考えようと言っている。

 現状は楽観視していない。廃炉というのもあるだろう。ただ、閣僚会議でどんな決定が出たとしても、もんじゅの炉型は世界中で一つだけ。国が高速炉開発を堅持すると言っている以上、もんじゅの職員が今得ている経験を知見として身に付けることが、次の高速炉開発に必ず役に立つ。

 6月に(機器の点検計画などを定めた)保全計画を改定し、8月には禁止命令解除に向けた報告書を規制委に提出した。これまで軽水炉をまねた保全計画を導入し不備があると指摘されてきたが、自分たちで設備の劣化評価などを基に、点検がどうあるべきかを一生懸命つくりあげた。

 高速炉特有の保全計画は国内に他にどこにもなく、この計画が最初のひな型になる。実際に9月から計画に基づき点検を始めたが、実績を積み重ねて初めて認められるので、その姿を示して責務の命令解除へ努力する。

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 あおと・かずみ 1954年、東京都生まれ。84年、動力炉・核燃料開発事業団入社。日本原子力研究開発機構次世代原子力システム研究開発部門長などを経て、2014年10月からもんじゅ所長。


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