関西電力大飯原発(福井県おおい町)の重要施設下を走る「F―6」と呼ばれる断層をめぐり、原子力規制委員会は2014年2月12日の定例会合で、「地盤をずらす可能性のある断層(活断層)ではない」とした有識者調査団の評価書を了承した。
評価書は、関電がかつて主張していたF―6を「旧F―6」とし、一昨年以降に修正されたF―6と区別。3、4号機の非常用取水路付近にある「山頂付近試掘溝」で確認されたF―6について、割れ方や含まれる鉱物の分析などを根拠に「活動性はない」とした。
旧F―6とされた、敷地北側の台場浜試掘溝で見つかった「ずれ」は、調査団内で「活断層」か「地滑り」かの決着はつかなかったが、規制基準では両方とも「地盤をずらす可能性のある断層」と定義されており、旧F―6はこれに該当すると判断。ただし、F―6には連続しないとした。