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長引く断層調査が再稼働に影響 大飯、安全審査保留で日程遅れも

  • 2013年7月28日
  • 18:04
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南側トレンチの底盤や側壁で断層を調べる原子力規制委の調査団=2013年7月27日午後、福井県おおい町大島
南側トレンチの底盤や側壁で断層を調べる原子力規制委の調査団=2013年7月27日午後、福井県おおい町大島

 原子力規制委員会による関西電力大飯原発(福井県おおい町)敷地内の断層調査は、2012年11月に始まってから既に9カ月と長期化している。規制委が追加のボーリング調査を求めるなど、いつ決着するのか先行きが不透明な中、新規制基準に基づく安全審査は断層評価がまとまるまで保留された。高浜原発3、4号機も津波の想定が不十分として、規制委は安全審査に入らないことを決めており、電力需要が高まる冬に4基とも運転できない可能性も出てきた。

 大飯3、4号機の非常用取水路の直下を通る「F―6破砕帯(断層)」について関電は、ボーリング調査の結果などから、1、2号機の北側から南へ折れ曲がりながら延びると説明。既に調査した敷地北側で確認された地層のずれは地滑りと結論付け、確認できるF―6の長さは650メートル以上と報告している。

 北側の地層のずれは昨年11月に行われた1回目の現地調査で見つかったが、活断層か地滑りかで委員の見解は割れたまま。規制委の島崎邦彦委員長代理は、活動年代の判別につながる地層が残っている敷地南側に新たなトレンチを掘るよう関電に要請していた。長さ約70メートル、幅約50メートル、深さ約40メートルという大規模なトレンチになり、計画提出から今回の現地調査まで半年近くかかった。

 追加調査の結果も踏まえ、関電は「活断層ではない」との結論に自信を深めているが、調査団は「試掘溝の西側に(断層などが)何もないか、ちょっと心配だ」(島崎氏)として、追加のボーリング調査を要望している。ただ、追加調査の必要性について島崎氏はこの日「評価会合で今後検討する」と述べるにとどまった。

 大飯3、4号機は9月に定期検査入りする予定だが、調査の長期化は関電が目指す定検後の再稼働にも影響している。断層調査で一定の見解がまとまらない限り、規制委は安全審査に入らない考えで、評価会合の開催日は決まっていない。今回参加しなかった2人の委員の現地調査を待つ必要がある上、日程は「2人とも忙しく、8月中としか言えない」(原子力規制庁)状況。審議は9月にずれ込む可能性もある。

 電力の安定供給や3年連続赤字の回避に向け、関電は大飯3、4号機と高浜3、4号機の再稼働を申請している。規制庁の審査体制に人的な限界があるため、関電には「大飯、高浜のどちらかだけでも先に審査してもらえれば」との思惑があったが、シナリオは崩れかけている。

 関電が5月に行った電気料金値上げの算定根拠は、7月に高浜3、4号、年内に大飯3、4号機を再稼働するのが前提。時期が大幅にずれ込めば、料金の再値上げも現実味を帯びてくる。

 関電の橋本徳昭取締役常務執行役員は記者団に対し「(規制委の調査に)速やかに対応し、一刻も早く、ご了解をたまわりたいというのが本当の気持ち」と語った。


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