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もんじゅの断層追加調査を要請 活動時期の特定に焦点

  • 2013年7月18日
  • 17:54
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もんじゅ敷地内で、断層が走る岩盤を露出させた調査現場を確認する原子力規制委の調査団=2013年7月17日午後、福井県敦賀市白木
もんじゅ敷地内で、断層が走る岩盤を露出させた調査現場を確認する原子力規制委の調査団=2013年7月17日午後、福井県敦賀市白木

 原子力規制委員会の調査団は2013年7月17日、日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で原子炉施設直下を通る破砕帯(断層)の活動性を確認するため、現地調査を2日間の日程で始めた。調査後、団長役の島崎邦彦委員長代理は記者団の取材に応じ、破砕帯の延長部などの追加調査が必要との認識を示した。

 もんじゅの原子炉施設直下には8本の破砕帯が通り、敷地から約500メートル西をほぼ南北に走る活断層「白木―丹生断層」(長さ約15キロ)の動きに伴い、ずれ動く可能性があるかが焦点となる。原子力機構は4月末、活動性を否定する調査結果を規制委に提出している。

 調査団は島崎氏と学会推薦を受けた有識者の計5人。今回の調査は、宮内崇裕千葉大教授を除く4人が参加した。

 美浜町の山中で白木―丹生断層が露出した部分を観察。敷地内では、表面のコンクリートや地層を剥いで断層が走る岩盤を露出させた調査現場などを見た。この場所で原子炉施設直下を通る「a破砕帯」の延長部分とみられる2本の破砕帯の向き、割れ目の粘土の状態を入念に調べた。

 島崎氏は「剥ぎ取りできる箇所がまだ残っている」と述べ、原子力機構に対し破砕帯の規模、長さ、性質を確認するための追加調査を求めたと明らかにした。白木―丹生断層については「活動歴も長く、立派だ」とし、直下の破砕帯も「割れ方はきれいだ」との印象を語った。破砕帯が連動するかについては「有識者会合で議論する」と述べるにとどめた。

 規制委は6原発を対象に敷地内断層を調査しており、もんじゅは4カ所目。原発の新規制基準は「地盤をずらす可能性のある断層(活断層)」の真上に原子炉設置を認めておらず、活断層と判断された場合、運転再開は極めて困難になり、核燃料サイクル政策にも大きな影響を与える。

 もんじゅをめぐっては多数の機器の点検漏れが発覚し、規制委が5月末、事実上の運転禁止命令を出している。

 ■活動期の特定焦点

 日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」(敦賀市)敷地内の破砕帯(断層)の活動性評価では、破砕帯の上に乗る新しい時代の地層が残っていないため、活動時期を特定できるかが一つのポイントになる。17日に現地調査した原子力規制委員会の島崎邦彦委員長代理は「何人かの有識者から具体的な提案が幾つかあり、進展する可能性もある」と記者団に語った。

 原発の新規制基準では「地盤をずらす可能性がある断層(活断層)」の真上に原子炉建屋などの重要施設を造ることを認めず、考慮する断層の年代は「13万~12万年前以降」としている。

 しかし、もんじゅでは、原子炉施設直下を通る「a破砕帯」の上に乗る新しい時代の地層が建設時にはぎ取られ、残っていない。原子力機構は建設前に実施した調査で、2万9千~2万6千年前以降の活動はないと主張。活断層「白木-丹生断層」とのつながりを示す構造もないとしている。

 有識者調査団の団長役を務める島崎氏は調査終了後、記者団に「(年代特定については)幾つかの提案をしたので、有識者会合で議論が進むと思う」と説明した。  また、長さ250メートル以上とされているa破砕帯について調査団は、原子炉施設北東側にある破砕帯を入念に調べた上で、どこまで延びているのか確認するよう原子力機構に求めた。

 もんじゅの廣井博所長は「今後取得すべきデータ、調査方法への助言があれば自主的に継続している調査に反映させる」としており、原子力機構は道路のはぎ取りなど追加調査を行う方針。

 島崎氏は「a破砕帯の延長部では新たな知見が得られた。評価会合で詳しい議論ができる」と指摘。追加調査の結果がまとまった後、再度の現地調査を行う可能性もあると述べた。


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