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謎の「文庫X」、書店も驚きの反響 北陸初実施、宮下奈都さんきっかけ

  • 2016年9月14日
  • 13:46
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安部書店エルパ店に登場した「文庫X」。北陸では唯一の企画店で県外から買いに訪れる人もいる=13日、福井市
安部書店エルパ店に登場した「文庫X」。北陸では唯一の企画店で県外から買いに訪れる人もいる=13日、福井市

 タイトルや著者名、出版元を手書きの表紙で覆い隠した謎の本「文庫X」が福井市内にもお目見えした。13日現在、企画を実施しているのは北陸では1店だけ。会員制交流サイト(SNS)で知って県外から買いに来る人もおり、反響の大きさに書店側も驚いている。

 この店は安部書店エルパ店。文庫の表紙は岩佐美香店長(35)の手書きのメッセージ紙で覆われ、ビニールで包装されている。「気軽に読めるものではないかもしれません。小説ではない、と分かっていても小説なんじゃないかと思ってしまう。こんな事が本当に?」などと書かれている。価格は810円。

 福井市在住の作家、宮下奈都さんが8月中旬、県外で買った文庫Xを家に置いていたところ3人の子どもが順に読んだとツイート。岩佐店長はそれで知り、当該の本に当たりを付けて入荷を増やしていた。今月8日、企画している盛岡市のさわや書店フェザン店に相談。本は間違いなかった。同店は出版社、著者に了解を得て文庫Xを仕掛けており、“公式”の手法を全国の書店に紹介し、実施店を把握している。

 翌日から店頭に並べ、SNSで情報発信すると、宮下さんがツイートして拡散。県内だけでなく富山、石川両県からも問い合わせや来店があった。約30冊確保したうち、開始5日で半分が売れた。岩佐店長は「自分が読みたいとの興味もあって始めたが、反響が大きい。仕掛けた書店の店長は業界では有名で憧れの人。この人が推す本なら間違いないと思った。多くの人に読んでほしい」と話している。14日は定休。


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