福井と沖縄、原発と基地のニュースサイト

原子力の惨禍、交響曲に 新垣隆氏が福島で演奏会

  • 2016年9月10日
  • 09:23
  • Twitterでシェア0
  • Facebookでシェア0
  • Google+でシェア
  • 0
 福島県立ふたば未来学園高校の生徒らの前で、ピアノを弾く新垣隆さん=7月、福島県広野町
 福島県立ふたば未来学園高校の生徒らの前で、ピアノを弾く新垣隆さん=7月、福島県広野町

 被爆地広島と、東京電力福島第1原発事故に見舞われた福島を題材にした交響曲「連祷―Litany―」を作曲家新垣隆さん(46)が完成させ、15日に福島市で自らの指揮により披露する。

 2014年に作曲者偽装問題が発覚した、佐村河内守さんのゴーストライターとして「交響曲第1番 HIROSHIMA」を代作した新垣さん。「自分の名前でもう一度、広島と向き合わないといけない」と作曲に取り掛かった。

 一方で「福島の事故も原子力が起こした惨禍。その記憶を音楽作品にとどめたい」と考え、まだ復興途上にある福島を訪ねて、高校生や、第1原発の廃炉を担う作業員らとも交流してきた。

 今年7月、福島県広野町の県立ふたば未来学園高校。「この人たちに憧れて、曲を作り始めました」。音楽室に掛けられた作曲家の肖像画を見やり、新垣さんが生徒らに語り掛けた。生徒の中には、原発周辺から避難している子もいる。

 「皆さんくらいの年に作りました」とピアノ曲を演奏。「音楽にはいろんな可能性がある」と語った。自作の曲をピアノで披露した2年の石崎正隆さん(17)は「緊張した。将来は音楽関係の仕事に就きたい」。

 新垣さんはこの日、第1原発の廃炉作業の拠点になっているサッカー施設、Jヴィレッジ(同県楢葉町、広野町)でも、作業員らに向けミニコンサートを開いた。

 原発事故後、何度か福島を訪問。仮設住宅で住民と交わした言葉や、避難で荒れた町並みを目の当たりにした際のショックを、今回手掛けた交響曲に反映したという。「テーマは祈り。大きな絶望と、かすかではあるが確かな希望を描いた」

 演奏会は、8月の広島と東京に続き3回目。福島市音楽堂で15日午後6時半から開かれる。


基地 from 沖縄 カテゴリーニュース

原発 from 福井 カテゴリーニュース

原発 from 福井 カテゴリーニュース

基地 from 沖縄 カテゴリーニュース