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大飯原発訓練「連携強化が大事」 初の嶺北避難、受け入れ指針奏功

  • 2016年8月29日
  • 10:20
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連携して避難者の受け入れの手続きを進める福井県大野市と同県美浜町の職員=28日午後0時50分ごろ、大野市富田公民館
連携して避難者の受け入れの手続きを進める福井県大野市と同県美浜町の職員=28日午後0時50分ごろ、大野市富田公民館

 27、28の両日行われた原子力防災訓練では、福井県嶺南地域の住民が嶺北地域の市町へ初めて避難した。28日は、5〜30キロ圏に入る同県美浜町の住民が、県広域避難計画要綱で定められた同県大野市へ避難。同市は今年6月に避難者受け入れマニュアルを策定しており、避難所の設営から受け入れまでを滞りなくこなした。関係者は「訓練を重ねてお互いの関係を深め、連携を強めていくことが大事だ」と口をそろえた。

 関西電力大飯原発(福井県おおい町)で過酷事故が起きた想定で午前10時ごろ、美浜町の5〜30キロ圏内の住民に避難指示が発令されると、美浜西小には続々と住民が詰めかけた。同校児童も含め、一般住民は72人が美浜町職員の引率でバスやマイカーで避難を始めた。このほか福祉施設入所者5人が福祉車両で避難した。

 一方、大野市には同時刻に、避難者受け入れの要請連絡が入った。職員8人が同11時前には避難受け入れ場所となる富田公民館に集合し、会場を設営。同市防災防犯課の松本邦章課長は「マニュアル通りの動きができている」と、万全の受け入れ態勢を整えた。

 避難者は福井県南越前町でスクリーニングを受け、早い車は避難開始から2時間余りで午後0時15分ごろに避難先へ到着した。美浜町と大野市の職員が手分けして、避難者の誘導や健康チェックに当たった。名前の確認に手間取る大野市の職員を、住民の顔をよく知る美浜町職員が助ける場面もあった。

 美浜町側は、2014年に広域避難計画要綱が策定されてから区長会、職員、議員らが大野市を訪れ、指定された避難先を視察していた。それでも道に迷い、想定より到着が遅れたケースも複数あった。バスで避難した川藤慎吾さん(32)=同町久々子=は「土地勘がなく、自分で運転したら高速を降りてからは迷うと思う。訓練を重ねて一つ一つ、経験しておくのが大事だと感じた」と話した。

 富田公民館を訪れた同町の山口治太郎町長は、「普段から交流を深めていきたい」とあいさつし、今後の関係の深化に期待を寄せた。松本課長は取材に「実際に来る避難者はもっと多く、避難先も複数になるだろう。避難元の職員の皆さんの協力なしでは対応できないし、顔見知りの職員を見れば避難者の不安も少しは和らぐだろう」と、連携の大切さを実感していた。


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