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避難地・兵庫への道、迷う車も 高浜原発・広域訓練 

  • 2016年8月28日
  • 09:30
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避難所に到着し、受付で氏名の確認などをする福井県高浜町民=27日午後2時ごろ、兵庫県の三田市消防本部
避難所に到着し、受付で氏名の確認などをする高浜町民=27日午後2時ごろ、兵庫県の三田市消防本部

 県外避難を実際に行った27日の原子力防災訓練。関西電力高浜原発から30キロ圏内の高浜町和田地区の住民ら34人は、兵庫県三田市までの約100キロを約3時間半かけ車で移動した。万一の場合「古里に帰れないかもしれない」と不安を抱える町民のスムーズな避難に向け、参加者からは「訓練の積み重ねを」と指摘する声が聞かれた。

 屋内退避が始まる午前9時に合わせ、同町保健福祉センターに集まった男性12人は、ポロシャツに短パン、リュックといった軽装が目立つ。同センター入り口で名簿に記入し、避難開始の時を静かに待った。

 同10時、国からヨウ素剤配布の指示が出た。同センターに集合した12人に加え、車で避難する参加者10人に、同町職員がアレルギーの有無などを確認しながらヨウ素剤に見立てたあめ玉を配った。18分後、同町議12人を乗せたバスを含めバス2台、車5台が三田市へと出発した。

 舞鶴若狭自動車道大飯高浜インターチェンジ(IC)から、放射能汚染検査(スクリーニング)が行われる京都府綾部市のあやべ球場近くのパーキングエリア(PA)までは約30分。片側1車線が続くが、順調に流れていた。

 スクリーニングを終え、バスなどが中継所の丹波の森公苑(兵庫県丹波市)に到着したのは、出発から約1時間半後。バスを降りてきた会社員男性(61)は「スクリーニングはスムーズだった。時間も距離も大体想像できたので、疲れはない」と笑顔を見せた。

 同公苑までの避難訓練を行う、おおい町民を乗せたバスが「道に迷っていた」との情報も入った。舞若道春日ICで降りて一般道を通る同公苑までの間は、案内看板はほとんどなく道幅も狭い。高浜町民を乗せて運転した同町職員は「中継所は舞若道沿いにあった方がいい」と指摘した。

 万一の場合、和田地区の住民約2550人はこの中継所を起点に、三田市の駒ケ谷運動公園など4カ所の避難所に振り分けられる。今回は振り分けはなく、マイカーを想定した車で着いた参加者もバスに乗り換え、午後1時50分、避難所に見立てた三田市消防本部に到着した。

 三田市の浮田恵・危機管理監は「原発事故がないことが前提だが、地震など予想できないことが起きる。避難も受け入れもスムーズにできるようにしたい」と総括した。

 和田地区住民の大塚ひとみ町議(60)は「今回はスムーズだったが、マイカー使用での渋滞が不安。国などの指示に従い、住民がパニックにならないよう訓練を重ねる必要がある」と話した。


 ■県外避難ドキュメント■

 9:00 屋内退避指示。高浜町の参加住民12人が、町保健福祉センターへ集合。
10:05 国のヨウ素剤配布指示を受け、同センター内や駐車場で、避難参加者へヨウ素剤に見立てたあめ玉      が配られる。
10:18 避難用のバスに乗車。このほかにバス1台と車5台の住民も含め計34人が同センターを出発。
10:27 舞鶴若狭自動車道大飯高浜ICへ。
10:50 スクリーニングを受けるため、京都府綾部市のあやべPAに。
11:48 避難中継所の兵庫県丹波市の丹波の森公苑に到着。昼食。
13:50 避難所がある同県三田市消防本部に到着。
14:07 三田市が34人の受け入れ完了を報告。


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