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敦賀原発直下「活断層の可能性」 再稼働困難、廃炉も

  • 2012年12月11日
  • 12:37
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敦賀原発2号機の直下を通るD―1破砕帯と、敷地内を走る浦底断層。左上の部分に試掘溝がある=福井県敦賀市明神町
敦賀原発2号機の直下を通るD―1破砕帯と、敷地内を走る浦底断層。左上の部分に試掘溝がある=福井県敦賀市明神町

 日本原電敦賀原発(福井県敦賀市)の原子炉直下にある断層(破砕帯)が活断層かを判断する原子力規制委員会の評価会合が2012年12月10日開かれ、島崎邦彦委員長代理ら現地調査団の5人の専門家は「活断層である可能性が高い」との見解で一致した。田中俊一委員長は「今のままでは再稼働の安全審査はとてもできないと判断した」と述べた。停止中の敦賀1、2号機は再稼働が極めて困難になり、特に原子炉直下に活断層がある可能性を指摘された2号機は廃炉を迫られる可能性が高くなった。

 規制委は国内6原発を対象に敷地内断層の調査を進めているが、現地調査団が原子炉直下の破砕帯について活断層の可能性が高いと判断したのは初。他の原発の調査にも影響を与えそうだ。

 国は原発の「安全審査の手引き」で、活断層の上に安全上重要な施設を設置することを認めていない。

 敦賀原発の敷地には、地震を起こす可能性がある活断層「浦底―柳ケ瀬山断層帯(浦底断層)」が通る。評価会合で専門家は、浦底断層から2号機直下に枝分かれするように延びる「D―1破砕帯」について、現地調査で確認したD―1の上部にある地層の変形などから活断層として動いた可能性を指摘した。

 地層の状況などから、動いた時期は活断層と判断される「40万年前以降」に当たる「十数万年前以降」との見解で一致。過去の浦底断層の活動に伴い複数回動いた可能性があるという。

 原電は追加調査をする意向を示したが、島崎委員長代理は「今あるデータで判断させていただいた」と述べ、調査結果は待たないとした。原電は1、2号機の西側に3、4号機の増設を申請し、既に敷地造成をほぼ終えているが、安全審査は規制委が担当しており、許可されるかは不透明になった。

 調査団からは、敦賀1、2号機から約250メートルの至近距離にある浦底断層の活動性の高さを指摘する意見も相次いだ。島崎委員長代理は評価会合後の記者会見で「そもそも敷地内にあると分かっていれば、普通は(原発を)つくらない」と述べ、浦底断層の危険性を指摘した。

 評価会合での見解に対し、原電は「変動地形学的な見地からの可能性のみに基づいた見解で、到底受け入れがたい」とするコメントを発表。追加調査を進めて安全性を実証する意向を示した。

 地元の河瀬一治敦賀市長は記者団に対し「非常に厳しい審査」と述べる一方、規制委による最終結論を注視する姿勢を示した。西川知事は「国として、十分な科学的根拠に基づき、立地地域と県民が理解し、納得できるような調査とすべきだ」とのコメントを出した。

 現地調査団は今回の議論の結果を近く報告書にまとめ、規制委に提出する。規制委は報告書を基に議論した上で、日本原電に対し再稼働しないよう求める方針。


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