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炉底部に溶融燃料160トン 福島2号機、ミュー粒子で初確認

  • 2016年7月29日
  • 08:26
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 東京電力は28日、福島第1原発2号機の原子炉内を、宇宙線から生じ、物質を透過する性質がある素粒子「ミュー粒子」で透視した結果、溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)の大部分が圧力容器の底に残っているとみられるとの調査結果を発表した。原子炉底部に存在するデブリは160トン前後と推計される。

 炉心溶融が起きた第1原発1〜3号機で、どこにあるか分からなかったデブリの具体的な位置や推計量が把握できたのは初めて。廃炉で最大の難関であるデブリ取り出しに向け、工法を絞り込める可能性が出てきた。

 東電によると、今年3月から約4カ月間、2号機の原子炉建屋脇に設置した測定装置でミュー粒子を観測した結果、分析画像には、圧力容器下部にデブリとみられる高密度の物質が黒い影になって写り、本来燃料があった位置は物質が少ないため白っぽく写った。

 観測結果を基に炉内の物質量を推定したところ、事故前は燃料集合体約160トンや制御棒約15トンがあった炉心中央部には20〜50トン程度しか物質が残っていなかった。約35トンの構造物があった圧力容器底部は約160トンの物質があると推計。ただ、数トンから数十トンの誤差が見込まれるという。

 また炉内の物質の分布状況も推計。炉心上部はほとんど燃料が残っていないが、炉心下部には、外側にだけ燃料が残っていた。溶けた燃料が炉心の中央を流れ落ち、炉内の構造物の金属などと混ざって圧力容器底にたまっているとみられる。

 調査は東電や高エネルギー加速器研究機構(茨城県つくば市)などが実施した。


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