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原子力規制委が大飯原発で初の断層調査 4日評価会合「追加調査も」

  • 2012年11月2日
  • 11:58
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大飯原発敷地内のトレンチで地層の様子を確認する原子力規制委員会の調査団=2012年11月2日午前11時8分、おおい町大島の同原発(原子力規制委員会提供)
大飯原発敷地内のトレンチで地層の様子を確認する原子力規制委員会の調査団=2012年11月2日午前11時8分、おおい町大島の同原発(原子力規制委員会提供)

 原子力規制委員会は2012年11月2日、関西電力大飯原発(福井県おおい町)の敷地内を通る「F―6断層(破砕帯)」が活断層かどうかを確認するため、調査団を派遣して現地調査を行った。4日に都内で会合を開き、調査結果を評価する。調査後、島崎邦彦委員長代理(東京大名誉教授、地震学)は記者団に対し、関電に追加調査を求める可能性を示唆した。活動性の有無に関しては現時点で見解を示さなかった。

 規制委による現地調査は初めて。調査団は島崎委員長代理を中心に、この断層の危険性を指摘してきた渡辺満久東洋大教授(変動地形学)ら、過去の断層調査に関与していない専門家の5人で構成している。

 F―6断層は1、2号機と3、4号機の間の地下をほぼ南北に縦断しており、周辺の活断層と連動して地表がずれる可能性が指摘されている。

 耐震設計審査指針では、安全上重要な施設を活断層の真上に設置することを認めていない。F―6断層は、非常用ディーゼル発電機などの冷却に使う海水を取り込む重要施設の海水路トンネルの真下を横切っており、活動性が認められた場合は運転停止を迫られる可能性もある。

 調査団は、関電が調査中の計6地点を視察した。海岸付近と1、2号機背面山頂付近に掘られた地下5メートル程度のトレンチ(試掘溝)に入り、地層面の状況を確認。3号機付近などでのボーリング調査で採取した試料や海岸部の地表も調べた。

 島崎氏は終了後、記者団に「限られた試料について現在判断しようとしているが、足りないということになれば、追加調査を求める可能性も選択肢の一つ」と述べ、4日の会合で対応を判断する考えを示した。他のメンバーからも「かなり限られた情報しかない。どこまで何ができるかというと難しいところもある」(重松紀生産業技術総合研究所主任研究員)とデータ不足を指摘する意見が出た。

 一方、渡辺教授は、関電の調査では断層はないとされた敷地北側のトレンチ内で、F―6断層の延長とみられる破砕帯を確認したことを明らかにした。現時点では破砕帯がある地層の年代が分からないため「今のところは(活断層であることを)否定できないという段階だ」としている。

 F―6破砕帯をめぐっては関電が10月末、旧原子力安全・保安院の指示による調査で「13万~12万年前以降の活動を示唆するものはない」とする中間報告を提出した。活動年代の分析を進め、年末に最終報告をまとめる方針。


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