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福島第1原発停電でもろさ露呈 電気系統に「たこ足配線」も

  • 2016年7月3日
  • 10:30
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 東京電力福島第1原発で停電が発生し、汚染水対策「凍土遮水壁」の凍結設備などの一部が停止した。原因は、汚染水対策とは無関係の建物に送電する配電盤のショートとみられ、それが別の電気系統に影響した。第1原発では事故後、次々と設備を増設した結果、電気系統が「たこ足配線」のような状態になっている弱点があり、改善が課題となっている。

 東電によると、停電は6月28日未明に発生。調査の結果、企業棟と呼ばれる協力企業の事務所が入る建物に送電する高圧配電盤で焦げ跡が見つかった。内部に結露が生じ、水滴でショートしたとみられる。企業棟は事故後ほぼ使われておらず、配電盤も点検していなかったという。

 配電盤のショートで電気系統に過大な電流が流れ、上流部のブレーカーが作動。企業棟のほか、構内の信号機などが停電した。さらにこの系統と連結する別の系統でも電圧が瞬間的に低下し、凍土壁の凍結設備や汚染水から放射性セシウムなどを除去する設備の安全装置が働き停止した。

 東電は「企業棟用の配電盤は、東電ではなく協力企業が管理する設備だ」として一義的な責任を否定した上で「目が行き届かなかった点は反省点」と説明している。

 停電発生の翌日までに凍土壁などは復旧した一方、原因の確認には1日半を要した。火災や感電事故を防ぐため、機器や配線に異常がないことを確かめながら復旧や詳しい原因調査を進めるが、電気系統のカバー範囲が広く、重要度の異なる設備が混在していることが、作業の遅れにつながったという。

 福島第1廃炉推進カンパニーの増田尚宏最高責任者は電気系統の見直しについて「トラブル時の影響範囲を小さくしたり、電源の多重化を拡大したりする必要があるが、時間がかかる」と話す。


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