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大飯原発再稼働「関西が決めるべき」 関電株主総会で個人株主訴え

  • 2012年6月28日
  • 12:48
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市民団体が横断幕を掲げるなどして脱原発や再稼働反対を訴えた関西電力の株主総会会場前=2012年6月27日、大阪市北区
市民団体が横断幕を掲げるなどして脱原発や再稼働反対を訴えた関西電力の株主総会会場前=2012年6月27日、大阪市北区

 原発をめぐる賛否が議論の焦点となった2012年6月27日の関西電力の株主総会では、筆頭株主である大阪市の橋下徹大阪市長だけでなく、個人株主も次々と脱原発を訴えた。大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働をめぐっても、出席者は取材に対し「決めるのは電気を使う関西」「立地の同意だけで再稼働はおかしい」と疑問の声を上げ、電力消費地と供給地のぬぐいがたい意識の溝がのぞいた。

 「再稼働やめろ」「原発なくせ」―。総会の会場となった大阪市北区の梅田芸術劇場の周辺では、市民団体のメンバーが横断幕を掲げてシュプレヒコールを上げる中、個人株主たちは足早に会場に入っていった。

 大阪府高槻市の小売店経営石津有一さん(62)は、旧ソ連のチェルノブイリ事故後、株主総会で反原発を訴えるため株主になった。「これまでと機運が全然違う。今こそ変えるチャンス」と息巻いたが「総会に来る株主の大部分は関電の関係者。橋下市長でも打ち崩すのは難しい」と予想した。

 総会では、脱原発を求める株主提案が次々に出された。

 「原発の電気をのうのうと使ってきた都市部のわれわれにも責任がある」。提案の説明である女性はこう訴えた。ただ、再稼働問題をめぐり、出席した株主らに話を聞くと、多くは原発立地自治体に対して批判や疑問の矛先を向けた。

 脱原発の提案に賛成するために来たという兵庫県宝塚市の主婦田中章子さん(58)は「福井には電力供給の使命感で請け負ってもらっていた。地元の人は依存する形になって苦しいと思う」とおもんばかりはしたが「原発をどうするかは電気を使っている関西が決めるべき問題」と強調した。

 再稼働に同意した西川一誠知事の判断に首をかしげる株主もいた。神戸市灘区の無職越後實さん(77)は「14基の原発がある立地の知事なら、政府が福島の事故の責任を取らずに再稼働してはならないと訴えてほしかった」。周辺地域の意向を反映せず、立地自治体だけで同意できる仕組みにも疑問を呈した。

 一方「いままで40年電気を送っていたにもかかわらず、関西の首長らが突然手のひらを返したようになって、福井が怒るのも分かる」と語ったのは神戸市の会社員男性(36)。「電力が物理的に足りず、原発をすぐ止めたら関西の経済は立ちゆかない」と急激な脱原発路線に反対した。


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