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大飯原発7月再稼働、首相決断 関西電力が準備作業開始

  • 2012年6月16日
  • 12:34
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 福井県の西川一誠知事は16日、関西電力大飯原発3、4号機の再稼働に同意すると野田佳彦首相に官邸で伝えた。首相は関係3閣僚と会合を開き、再稼働を「政府の最終判断とする」と表明、再稼働を正式決定した。首相は知事に対し「福井県の決断に深く感謝したい」と述べた。

 経済産業省資源エネルギー庁は関電に準備作業の開始を指示。関電は16日午後、3号機の2次冷却系配管に水を通し、清掃する再稼働の準備作業を始めた。また、政府は安全確保のため本県が求めていた「特別な監視体制」の運用を開始した。

 3号機は早ければ7月1日に原子炉を起動、同4日に送電を開始し、同8日にフル稼働する見通し。4号機は早ければ同24日にフル稼働となる。

 昨年3月の東京電力福島第1原発事故後、定期検査で停止した国内の原発が運転を再開するのは初めて。5月5日に商業用原発全50基が停止した「稼働原発ゼロ」は終わることになる。

 16日午前の野田首相との会談で、西川知事は「国民の全てが原発に対し、さまざまな不安な気持ちを持っているのは事実。しかし、それ以上に真剣に悩み、考えているのは立地地域の住民」と前置き。

 その上で▽再稼働に対する国民や消費地の理解▽安全性向上の技術的、社会学的研究と人材育成▽使用済み核燃料の中間貯蔵対策強化▽日本海側の地震、津波調査の強化―など8項目を要請。エネルギー政策の現実的な議論を国がリードすることや、国策として始めた原発を国策として廃炉する場合には特別立法などにより地元を支援するよう求めた。

 知事は政府側からの回答を受けた上で「同意する決意をしたい」と表明した。

 首相はあらためて関係3閣僚と会合を開き「原子力行政と安全規制の信頼回復に向け、さらなる取り組みを進める」として再稼働を決断。4月14日に政府が福井県に協力要請してから、2カ月超を要した再稼働手続きが決着した。

 16日午後始まった3号機の作業では経産省原子力安全・保安院の検査官が立ち会い、関電の作業員がタービン建屋内にある発電用の高圧タービン室で、機材の腐食を防ぐための乾燥装置を解除。2次系の蒸気用配管周辺に封入した窒素を抜く作業を始めた。


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