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関電、決定取り消し求める 高浜原発差し止め仮処分異議審

  • 2016年5月11日
  • 10:38
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関西電力の今後の手続きの流れ
関西電力の今後の手続きの流れ

 関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の運転差し止めを命じた3月の大津地裁の仮処分決定を不服として、関電が申し立てた異議の第1回審尋が10日、同地裁(山本善彦裁判長)で開かれた。関電は「科学的、専門技術的な判断ではない」と決定の取り消しを求め、住民側は決定の正当性を訴えた。同地裁は審尋を即日終結。双方の主張に対する書面の提出を6月10日までと定めており、その後に判断を下す見通し。

 関電は、仮処分での審理で既に十分な主張書面や資料を提出しているとし、従来の主張を継続。3月の地裁決定が、原子力規制委員会の新規制基準の制定過程や、東京電力福島第1原発事故を踏まえた原子力規制行政の変化について関電に立証を求めたことについて「高浜2基の安全性そのものから離れた議論で著しく合理性に欠く」と批判している。

 一方、住民側は「関電の主張は、原発の過酷事故が発生した場合の人権侵害の深刻さに目をつぶっている。決定は福島事故の経験を踏まえた合理的なものである」と反論している。

 審尋は非公開で行われた。住民側によると、関電側の代理人が提出した主張書面を口頭で説明し「2基の停止で電気料金の値下げを見送り、経済活動に悪影響を与えている」と訴えたという。即日終結は関電側からの要請だったと明らかにした。

 審尋後、大津市内で会見を開いた住民側は「これまでの関電の姿勢とは違う。大津での審理を早く終え、大阪高裁での判断を仰ぐ思惑ではないか」と批判した。

 関電は「高浜3、4号機の安全性が確保されていることについて、丁寧に説明したと考えている。早期に仮処分命令を取り消していただきたい」とコメントした。

 山本裁判長は3月9日の仮処分決定も担当。福島の事故を踏まえた設計思想や耐震性に問題があるなどと指摘し、関電に運転の差し止めを命じた。実際に稼働している原発を法的に停止させたのは初めて。関電は異議と合わせて、異議の審理期間、決定の効力を一時的に止める執行停止を同地裁に申し立てており、いずれかで決定を覆す判断が出ない限り、稼働できない状態が続く。


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