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町工場に新卒、社長ブログが話題に 「ミラクル起きた」にネット共感

  • 2016年5月5日
  • 12:01
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今春に新卒で入社した坂口さん(左)の仕事ぶりを見守る小林社長=4月、福井県坂井市
今春に新卒で入社した坂口さん(左)の仕事ぶりを見守る小林社長=4月、福井県坂井市

 「中途採用も難しいご時世、ミラクルが起こりました」。従業員が10人に満たない坂井市の鉄工所社長が4月初旬、高卒の新入社員を迎えた喜びを自身のブログに書き込んだところ、ネットを通じて「いい話」「こんな就職が増えてほしい」などと共感する声が次々寄せられた。ブログの閲覧数は、通常の20倍以上の7千件超に達している。社長の男性は「共感を応援と受け止め、若い人材を大切に育てたい」と話している。

 鉄工所は福井県坂井市春江町西長田の溶接加工工事業・長田(おさだ)工業所。福井南高を今春卒業した坂口優雅さん(18)=福井市=が4月1日に入社した。入社前の従業員は8人で、20〜30代は3人。小林輝之社長(40)は「将来を見据えて若い人材を増やしたいという思いはあったが、うちのような零細企業が新卒採用なんて無縁だと思っていた」と振り返る。

 きっかけは、昨年6月から工場の一部を溶接体験のテーマパーク「アイアン・プラネット」として開放している同社の取り組み。インターネットのクラウドファンディングサービスを活用して開業資金を集める挑戦がオープン前から話題となり、坂口さんはニュースを見た母親から「楽しそうな会社があるよ」と紹介された。

 ものづくりに興味があったという坂口さんは、昨年の夏休みを利用し、同社に約1カ月のインターンシップを申し出た。「毎日が楽しく、初めて鉄板を溶接したときはドキドキ。夏休みが終わるころには入社の決意を固めていた」

 一方の小林社長は「きっと体験だけで終わるだろう」と思っていたという。ところが昨秋に学校を通じて入社希望が伝えられ、「本人の気が変わらないうちにと、すぐ内定を出した。4月までは入社辞退の連絡が入るのではないかとハラハラしていた」。

 小林社長は4月1日の入社式後に喜びをブログにつづり、短文投稿サイトのツイッターで紹介した。すると「ええ話や」「ほっこりする」などのコメントが相次ぎ、普段は300件程度の閲覧数が翌2日に1千件を超え、5日には5千件近くまで伸びた。5月2日までの累計は約7100件となっている。

 社会人としてスタートを切った坂口さんは、先輩社員に学びながら「早く一人前の職人になりたい」と奮闘の日々。小林社長は「零細企業はどこも会社を守っていくことで必死。その中で縁がつながり、若者の採用につながった大きな喜びがネットを通じて広がったのでは」と新入社員の頑張りに目を細めている。


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