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地元住民、思い複雑 川内原発差し止め棄却判決

  • 2016年4月7日
  • 10:42
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 九州の地では、万が一の重大事故を恐れる住民らの思いは聞き入れられなかった。川内(せんだい)原発の再稼働を差し止める仮処分申し立てを退けた福岡高裁宮崎支部の即時抗告審。「東京電力福島第1原発の事故があったのに…」。関西電力高浜原発の運転を差し止めた大津地裁とは対照的な判断に、住民側は憤った。原発の経済効果を重視する人々は理解を示した。

 「不当決定」「私達は屈しない」。高裁支部の決定が示された直後の、6日午前10時半すぎ。重い足取りで裁判所を出てきた住民側弁護士らは、沈痛な表情で垂れ幕を掲げた。申し立てた住民やその支援者らは「悔しい」「われわれの暮らしを無視している」と肩を落とし、唇をかみしめた。

 再稼働したばかりの高浜原発3、4号機が大津地裁決定で止まったこともあり、この日は脱原発を目指す約50人が期待を込めて裁判所に駆け付けていた。申立人の一人で、鹿児島市の女性薬剤師(57)は涙ぐみながら「原発ゼロへ行動を続ける」と決意を示した。

 原発がある鹿児島県薩摩川内市では、複雑な思いが垣間見えた。商店を営む男性(64)は「原発の安全性は絶対ではない。子や孫の将来を考えると、不安がある」と述べ、稼働継続に否定的。一方、男性のタクシー運転手(67)や小さい子を持つ20代の母親らは「原発が止まると、地元経済に潤いがなくなる」「審査をクリアしているなら、心配はない」と、裁判所の判断を評価した。

 県内には活火山が多く、口永良部島・新岳(しんだけ)で昨年5月に大規模な噴火が発生したことなどから、市内の主婦(50)は「噴火による原発事故が起きたら、誰かが責任を取ってくれるのか」と話した。


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