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水位確認し流出防止、福島第1原発 凍土遮水壁の汚染水対策

  • 2016年4月3日
  • 08:52
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福島第1原発の凍土遮水壁凍結方法
福島第1原発の凍土遮水壁凍結方法

 東京電力福島第1原発の汚染水対策の柱とされる「凍土遮水壁」の凍結が3月31日、始まった。原子炉建屋の地下にたまっている高濃度汚染水を外部に流出させないのが絶対条件で、東電は水位を確認しながら作業を慎重に進めるとしている。

 凍土遮水壁は1〜4号機の建屋を囲むように地盤を凍らせて、汚染水増加の原因となる建屋への地下水流入を防ぐ対策で、政府が2013年5月に採用した。約1・5キロにわたり1メートル間隔で凍結管を打ち込む大規模設備で、14年6月から本格的な工事が始まった。

 凍結開始まで約3年と時間がかかった要因の一つは、凍土壁によって建屋地下にたまる高濃度汚染水が流出する恐れがあり、原子力規制委員会で運用方法をめぐり議論が続いていたためだ。

 現在は、建屋地下にたまる高濃度汚染水の水位より建屋周辺の地下水の水位が高いため、地下水が建屋内へ流れ込んでいる。凍土壁の凍結で地下水がせき止められ、建屋周辺の水位が下がって汚染水の水位と逆転すると、今度は建屋内の汚染水が外に流れ出てしまう。

 東電は当初、地下水の流れ込みを抑える効果が高い建屋山側から凍結させる計画だったが、建屋周辺の地下水位が急激に下がる恐れがあるため、海側から凍結させ、地下水位を保ちながら山側を段階的に凍結させる方法に変えた。水位の管理はしやすくなるが、全体の凍結完了まで約8カ月かかる見通し。

 建屋内の高濃度汚染水は将来的になくすのが目標で、今後は地下水との水位差を保ちながら、汚染水を減らすという難しいコントロールが必要となる。


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