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プルトニウム、米に初の返還へ 輸送船到着、核兵器40〜50発分

  • 2016年3月22日
  • 07:55
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プルトニウム輸送船の航路
プルトニウム輸送船の航路

 核物質の管理強化を進めるオバマ米政権の方針に沿って日本が米国への返還に合意した研究用プルトニウムなどの核物質を運ぶとみられる英国の輸送船が21日、茨城県東海村にある日本原子力発電の東海港に到着した。

 輸送船は接岸後、クレーンで甲板の扉を開閉するなどの準備作業を進めた。日本原子力研究開発機構(原子力機構)の施設に保管されている核物質を積み込んだ後、近く米国に向けて出航するとみられる。

 プルトニウムは331キロで核兵器40〜50発分に相当。冷戦期に英米仏が日本に提供し、高速炉臨界実験装置(FCA)で使われた。オバマ政権は安全保障の観点から返還を要求。2014年の第3回核安全保障サミットで合意し安倍晋三首相が返還表明した。合意に基づく返還実施は初めてとなる。

 米国の核監視団体によると、これほどの量のプルトニウムが海上輸送されるのは、高速増殖炉もんじゅで使う約1トンをあかつき丸が1993年にフランスから日本に運んで以来。

 輸送船は「パシフィック・イグレット」。もう1隻の「パシフィック・ヘロン」と共に英国を1月中旬に出航し、3月4日に日本に到着して神戸港に停泊していた。プルトニウムと一緒に高濃縮ウランも運ぶ予定で、最終処分のために米南部サウスカロライナ州にある米エネルギー省のサバンナリバー核施設に運ばれる。

 日米両政府は、核防護を理由に輸送ルートや到着時期を明らかにしていない。

 3月末からは米首都ワシントンで第4回核安全保障サミットが開かれる予定。オバマ政権は日本からの輸送を国際的な核物質管理の成果としてアピールするとみられる。

■プルトニウム返還

 米国や英国などが1970年代に日本に提供した研究用プルトニウム331キロについて、オバマ米政権は核安全保障の観点から返還を要求。2014年のオランダでの第3回核安全保障サミットで合意し、安倍晋三首相が返還を表明した。日本原子力研究開発機構の高速炉臨界実験装置(FCA)向けで、提供元の内訳は米国93キロ、英国236キロ、フランス2キロ。船で運ばれて米南部サウスカロライナ州にある米エネルギー省のサバンナリバー核施設で受け入れる予定。


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