福井と沖縄、原発と基地のニュースサイト

避難訓練機会なく、嶺北30キロ圏 福井県、計画周知も道半ば

  • 2016年3月11日
  • 11:08
  • Twitterでシェア0
  • Facebookでシェア0
  • Google+でシェア
  • 0

 2014年1月に福井県が初めて原発30キロ圏を対象に行った原子力防災図上訓練。関西電力美浜原発の過酷事故を想定し、嶺北地方の越前市や越前町、南越前町も参加した。だが当時、訓練に使われたのは仮定の避難ルート。国の明確な方針が示されていなかったためで、県が30キロ圏内の12市町について広域避難のルートや手段を要綱に定めたのは、その訓練から約2カ月後だった。

 これを受け、越前市が住民避難計画を修正したのは15年1月。南越前町、越前町も同3月に避難計画を定めた。その後は3市町とも訓練の機会はなく、避難の手順を実際に確認する作業は現在まで行われていないままだ。「県の要綱に従うことになっている」と、町として避難計画を定めていること自体、認識があいまいな担当職員もいる。

 美浜原発は再稼働が見通せない状態とはいえ、東京電力福島第1原発事故では使用済み燃料プールのリスクも示された。越前市防災安全課の担当者は「万一に備えて避難の流れを確かめられたらと思うが、訓練は大がかりになるため県と歩調を合わせるしかない」と説明する。

 避難先は区単位で定められ、越前市は全住民が石川県小松市、同県能美市、坂井市、あわら市のいずれかに避難する。例えば、市役所がある府中1丁目の避難先は小松市芦城(ろじょう)小だが、近くの60代男性は「確か聞いたことはあるけど覚えてない。でも、よっぽどのことがない限り大丈夫でしょ」。住民の当事者意識は薄い。

 越前市は全戸配布の防災対策ガイドなどで避難計画の周知を図っている。担当者は「情報発信はまだまだ必要。これで終わりということには、ずっとならない」と話した。  


基地 from 沖縄 カテゴリーニュース

原発 from 福井 カテゴリーニュース

原発 from 福井 カテゴリーニュース

基地 from 沖縄 カテゴリーニュース