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再稼働一転、関電社員肩落とす 電気料金下げ暗雲、高浜差し止め

  • 2016年3月10日
  • 07:55
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運転差し止めの仮処分決定を受け、高浜3号機の停止工程を説明する宮田副事業本部長(右から2人目)=9日、福井県高浜町のプレスセンター
運転差し止めの仮処分決定を受け、高浜3号機の停止工程を説明する宮田副事業本部長(右から2人目)=9日、福井県高浜町のプレスセンター

 昨年末、福井地裁が関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の運転差し止め仮処分を取り消してから2カ月あまり。再稼働した3号機が2月末に営業運転に入ったばかりで、司法がまたも待ったをかけた。関電は「安全が確認されたプラントは再稼働させていく方針に変わりはない」と強調するが、運転再開の見通しは不透明で、5月開始を目指していた電気料金引き下げも暗雲が漂う。社員たちは肩を落とした。

 大津地裁の仮処分決定を受け、関電原子力事業本部の宮田賢司副事業本部長らが午後6時から急きょ、高浜町のプレスセンターで会見した。

 4時間前に4号機のトラブルをめぐる原因と再発防止策を原子力規制委員会に提出を終え、安堵(あんど)感も漂っていたが、司法判断を受け一転した。硬い表情のまま、3号機の停止工程の文面を淡々と読み上げた。

 仮処分決定をどう受け止めるか記者から聞かれると、「運転差し止めの申し立てをされてから、科学的、技術的知見に基づき安全性を説明してきた。ご理解いただけなかったことは遺憾で、到底承服できない」と語気を強めた。

 八木誠社長は3号機に続き4号機の再稼働を見込んで、5月1日からの電気料金下げの方針に言及していた。だが仮処分決定で、宮田副事業本部長は「実施は極めて難しくなったと考えている」と悔しさをにじませた。会見に同席した関電社員は終始、うつむき加減だった。

 3号機は1月29日に約3年11カ月ぶりに原子炉を起動した。新規制基準施行後、全国3基目の再稼働となった。2月1日の発電開始から3月8日までの39日間で、トラブルなく約7億7千万キロワット時を発電した。一方で4号機は2月26日に再稼働したものの、わずか3日後に原子炉が緊急停止。発電することはできなかった。

 仮処分決定の一報に、プレスセンターに詰めていた社員たちはばたつくことなく、粛々と受け止めたという。


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