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卒団球児に監督が似顔絵プレゼント 看板絵師が本気で描く、福井市

  • 2016年3月8日
  • 11:04
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吉田憲三監督(右奥)から贈られた似顔絵を披露する子どもたち=日新小
吉田憲三監督(右奥)から贈られた似顔絵を披露する子どもたち=福井市の日新小

 福井市の学童野球チーム、日新パンサーズの監督で看板絵師の吉田憲三さん(69)がこのほど、今月で卒団する6年生8人に似顔絵を贈った。公式戦で勝てなかった悔しさから、引退を延ばして練習に励んだ選手のために、通算30年以上にわたる監督人生で初めて腕を振るった。愛情がこもったプレゼントに選手の顔は喜びであふれていた。 卒団生8人のうち大半は主将の吉田俊太君に誘われて6年生になったときに入団した選手。一昨年はメンバー不足で大会に出場できなかったが、吉田君や監督の熱意に動かされ、再び多くの野球少年が集まった。

 しかし、初心者集団が勝てるほど甘くはなかった。吉田さんは当時を振り返り「投げられないし、捕れない。試合にならなかった」と苦笑いする。結局、公式戦では1勝もできないまま、市夏季選手権を最後に後輩にバトンタッチした。

 例年だと、6年生は秋にはチームを離れる。ところが今年は冬場になっても全員で練習する姿があった。「野球が楽しくなってきたのでしょう。やめようとしないんですよ」。そんな光景に吉田さんは目を細める。

 「ここまで頑張ったから何かしてやりたい」と似顔絵制作を思い立った。スナップ写真を参考に1月ごろから取りかかりA4サイズに描き上げた。

 数多くの映画看板を手がけたプロが“本気”で仕上げた水彩画は本人そっくり。一人一人に手渡すと「めっちゃ似てる!」「うれしい」と選手は大喜び。

 吉田さんは「今だったら勝てると思わせるぐらい、技術も体力も成長した。中学校でも頑張ってほしい」とエールを送っていた。


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