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巣立つわが子へ思い込め歌贈る 県立大野高校卒業式でサプライズ

  • 2016年3月4日
  • 09:20
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卒業生に向けて、いつか大野へ帰ってきてほしいと思いを込めた歌を歌う保護者たち=3日、福井県大野市の県立大野高校
卒業生に向けて、いつか大野へ帰ってきてほしいと思いを込めた歌を歌う保護者たち=3日、福井県大野市の県立大野高校

 「いつでも大野は待っているから」―。福井県立大野高校の卒業式が3日、行われ、卒業生の保護者がサプライズでわが子らに歌を届けた。進学などで地元を離れてもいつか戻っておいで、とメッセージを込めた歌で、巣立つ生徒179人の背中を押した。

 大野市が本年度から取り組む人口減少対策の一つ「大野へかえろうプロジェクト」で、生徒が地元の店舗のポスターを制作する「大野ポスター展」や講演会に続き企画した。

 市の住民基本台帳によると、満17歳を基準として満22歳で市内にとどまっている割合は80%、満30歳時点では63・1%。若者の流出が多いことが分かっている。

 曲名は「大野へかえろう」。作詞は電通関西支社のコピーライター日下(くさか)慶太さん、作曲は音楽家、松司馬拓(まつしばたく)(本名・坂東祐大)さんが手掛けた。保護者にCDを配って各自で練習してもらったほか、2月に2回練習会を実施した。

 卒業式で「仰げば尊し」と校歌を斉唱した後で、サプライズが行われた。スクリーンに大野の風景が映し出され、出席した約200人の保護者が歌い出すと、生徒たちは「えー、すごい」と驚いた様子。「大野へかえろう 言い出せないから歌にする」。一言一言かみしめるように歌う保護者たちの姿を、卒業生は神妙な面持ちで見つめていた。

 平鍋裕子さん(49)と宮澤幸恵さん(51)は「親の気持ちを代弁する歌詞で、泣いてしまって歌えなかった。子どもの思うままに進んでほしいけど、いつか大野に戻ってくれたらとも思う」と話した。

 愛知県の大学に進む川越咲希さん(18)は「親が私たちのために歌ってくれてとてもうれしかった。将来は大野に協力していきたい」。田中健太さん(18)は「できれば大野に帰ってこようかなと思った」と心を動かされた様子だった。

 曲のCDは市役所で希望者に配布する。問い合わせは市結(ゆい)の故郷(くに)推進室=電話0779(64)4824。


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