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再稼働の高浜4号機が緊急停止 発送電作業中に警報鳴る

  • 2016年3月1日
  • 08:48
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原子炉が自動停止した後、中央制御室で計器などを確認する運転員ら=29日午後2時4分、福井県高浜町田ノ浦の高浜原発(代表撮影)
原子炉が自動停止した後、中央制御室で計器などを確認する運転員ら=29日午後2時4分、福井県高浜町田ノ浦の高浜原発(代表撮影)

 約4年7カ月ぶりに再稼働した関西電力高浜原発4号機(福井県高浜町、加圧水型軽水炉、出力87万キロワット)で29日午後2時1分、発電・送電を開始する作業中、発電機と変圧器の故障を知らせる警報が鳴り、原子炉が緊急停止した。関電によると、原子炉の冷却は維持され、環境への放射能の影響はない。4号機は3月下旬の営業運転を目指しているが、遅れる可能性がある。

 関電の県内原発で、発電・送電の操作時のトラブルで原子炉が緊急停止した例は過去にないという。4号機では2月20日に1次冷却水漏れのトラブルが起き、対策を講じた後、26日に当初日程を変えずに原子炉を起動したばかりだった。

 関電や連絡を受けた県によると、発電機側から出た電気の電圧を上げる主変圧器と、発電機の電圧を計測する機器の故障を示す2種類の警報が鳴り、発電機が自動停止した。1秒後にタービンと原子炉も自動停止し、制御棒全48本が挿入された。

 主変圧器はタービン建屋の外に設置されている。関電の調査では、発電機や主変圧器の故障を防ぐため、主変圧器から送電線に流れる電流を検知している機器に設定値とは違う電流が流れた。それに伴い機器が作動して警報を出し、発電機を自動停止させたとみられる。発電機や主変圧器の外観点検を行ったが異常はなかった。トラブル発生時、原子炉は熱出力15%だったが、復水器経由で除熱し冷却は安定している。今後、発電機や主変圧器、送電設備などを詳しく調べる。

 県はトラブルを受け、原因究明と再発防止策を関電に要請した。原子力規制委員会は現地の保安検査官が現場の状況などを確認しており、原因と対策を厳格にチェックする方針。国際的な事故評価尺度(INES)は関電から報告を受けた後に判断するが、現時点で下から2番目のレベル1(逸脱)以下になるとみられる。

 高浜町のプレスセンターで会見した関電原子力事業本部の宮田賢司・副事業本部長は「トラブルの原因をまず見極める。対策をきちんととって、次の工程に進みたい」とし、今後については未定とした。

 2月20日の1次冷却水漏れは配管の弁を取り付けていたボルトの緩みが原因で、対策を講じた上で、26日に原子炉を起動。27日には核分裂が安定して持続する「臨界」に到達した。3月3日ごろに出力100%でフル稼働し、同月下旬に通常の「営業運転」に移行する予定だった。


 ■高浜町長「原因究明早急に」

 野瀬豊高浜町長は29日「関電に対して早急な原因究明と適切な対応を求める。今後とも安全を最優先とした慎重かつ丁寧な運転に努めていただくようお願いする」とのコメントを出した。


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