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福井で避難生活5年、福島へ帰郷 お別れ会で支援者に感謝伝える

  • 2016年2月29日
  • 11:06
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県内の支援者と抱き合い、別れを惜しむ川崎さん(中央右)=28日、福井県坂井市
県内の支援者と抱き合い、別れを惜しむ川崎さん(中央右)=28日、福井県坂井市

 東京電力福島第1原発事故以降、福島県双葉町から福井県坂井市に避難している川崎葉子さん(65)が3月末、ふるさと福島に帰る。この5年間、福井県に避難した人たちと「FFF(ふふふ)の会」を設立するなど、新たなコミュニティーづくりに力を注いできた。28日は、お別れ会に福井県の友人ら約20人を招き、「十年来の友達のように助けてくれた。本当にありがとうございました」と感謝を伝えた。

 川崎さんは事故直後、知人がいた坂井市に家族4人で身を寄せた。支援物資を仲間に提供する会を開催するなど、孤立しがちな避難者同士が交流し、情報交換できる場をつくってきた。だが「5年が精神的限度だった」という。

 坂井市内で開いたお別れ会には、県内の支援団体「ひとりじゃないよプロジェクト・福井」や、親交のあった石川県加賀市の主婦グループのメンバーらを招待した。

 川崎さんは「この中の誰が欠けても、今日の日を迎えることはできなかった」と感謝し、支援者たちも1人ずつ思いを伝えた。帰り際には握手をしたり、別れを惜しんで抱き合ったりした。仲間を見送った後、川崎さんは「原発事故は不幸な出来事だったが、福島では出会えない人たちと出会うことができた。福井は第2の古里」と話していた。

 同プロジェクト世話人代表の内山秀樹仁愛女子短大教授は「避難者に何ができるか、何が問題かを川崎さんが教えてくれた」と振り返った。あわら市の坂野靖子さんは「川崎さんの周りにいつも人が集まってくるのは、細かい心遣いを忘れないから。別れはさみしいけど、福島でもパワフルに頑張ってほしい」とエールを送った。

 川崎さんの双葉町の自宅は福島第1原発から約3キロの帰還困難区域内にある。除染で出た汚染土などを保管する中間貯蔵施設の建設予定地になっているため、約50キロ離れたいわき市に新居を構えた。

 「FFFの会」は、会員の大半が福島県に戻っており、代表の川崎さんが帰るため活動を終える。


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