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無料の塾で元教員らが個別指導 小中学生向けに福井市に開設

  • 2016年2月24日
  • 11:47
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「無料の塾」で子どもたちに学びの楽しさを伝える南部さん(左から2人目)=福井市
「無料の塾」で子どもたちに学びの楽しさを伝える南部さん(左から2人目)=福井市

 福井市の元教員南部三喜男さん(66)が、小中学生向けの「無料の塾」を市内で開設している。取り組みに共感した元教員5人も加わり、長年の経験を生かして学ぶ楽しさを伝えている。

 南部さんは小中学校で38年間勤め、2010年3月に定年退職。塾のきっかけは昨年7月、中学生の母親から「娘が勉強したいというが学習塾に行かせるお金がない」と相談されたこと。「経済的理由で塾に通えない子どもに学ぶ喜びを感じてほしい」と、無料で勉強を教え始めた。

 南部さんの下に通う子どもは口コミで増え、元教員仲間5人とともに、同市の県民主医療機関連合会ビルの一室を無償で借り、昨年12月に本格始動。授業は毎週水曜午後7時〜9時で現在の受講生は小学生7人、中学生4人。経済面のほか、南部さんとの個人的なつながり、他の塾が合わないなど、通う理由はさまざまだ。

 授業は主に個別指導で、復習を重視。子どもたちはそれぞれ持ち寄った教材を使い、学校の授業で分からなかった部分を質問したり、宿題のプリントを解いたりとそれぞれのペースで学んでいる。南部さんは「試験の点数のためではなく、一つ一つを根っこから理解して学習の楽しさを感じてほしい」と話す。

 10日の授業には8人が参加した。算数プリントを持参した小学5年の女子児童に対し、南部さんは「分からんかったら言って。僕の説明が悪いんやからね」と話しかけながら、児童のペースに合わせて指導した。児童は解き方に気付くと「あ、分かった」と笑顔を見せていた。

 指導する佐藤収一さん(72)=同市=は「私が若いころと違い、今は勉強ができないことを理由に子どもを学校に居残りさせることは難しい」と話し、「元教員の血が騒ぐ。やっとゆっくり教えられる」。元教員の女性(72)も「週1度のたった2時間。私で役に立つなら」と受講生に寄り添っていた。

 中学3年の娘が通う福井市の女性(43)は「月謝の負担については保護者の間でもよく話題になる。無料は非常にありがたい。娘だけの担任の先生という感覚」と話した。南部さんは「貧困で学べないという子は少ないかもしれないが、勉強で悩みを抱える子どもたちのためにも続けていきたい」と話していた。

 受け入れ人数は、現態勢でぎりぎりというが、南部さんは協力者を募って拡充していく考え。


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