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高浜1、2号、新基準審査合格へ 老朽原発で初、再稼働時期は不透明

  • 2016年2月19日
  • 10:43
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高浜原発1、2号機の今後の手続き
高浜原発1、2号機の今後の手続き

 関西電力が再稼働を目指す老朽原発の福井県の高浜1、2号機について、原子力規制委員会の主要審査が18日におおむね終了した。規制委は新規制基準を満たしているとして、合格証の原案となる「審査書案」を作成し、2基は近く事実上、審査に合格する見通し。意見公募を経て正式合格となる。運転開始から40年を超える原発の審査合格は初めて。

 原子炉等規制法は、原発の運転期間を原則40年に制限しているが、規制委が認可すれば、特例で最長20年延長できる。高浜1号機は2014年11月、2号機は昨年11月に運転開始から40年を迎えた。2基は、7月7日までに新基準に基づく審査のほか、運転延長の審査に合格しなければならない上、設備の詳細設計をまとめた工事計画の認可も必要。新基準は、事故時の対応拠点として緊急時対策所の設置を求めているが、関電は2基の緊対所の運用時期を未定としており、再稼働時期は不透明だ。

 2基の審査では、防火性能が不十分なケーブルの難燃化対策が焦点となっていたが、規制委は昨年12月、ケーブルを防火シートで包んだり、燃えにくい素材に交換したりするとした関電の方針を了承。原子炉設備の耐震設計をめぐっては、実際の設備で安全性を確認することなどで議論はおおむね終えた。

 運転開始から40年前後の原発の存廃では、関電美浜1、2号機と日本原電敦賀1号機、中国電力島根1号機(松江市)、九州電力玄海1号機(佐賀県)の5基が昨年4月に廃炉になった。関電だけが高浜1、2号機、美浜3号機の運転延長を申請し、安全対策の費用として1基当たり1千億円超を見込んでいる。

 これまで規制委の審査に合格した原発は、九電川内(せんだい)1、2号機(鹿児島県)、高浜3、4号機、四国電力伊方3号機(愛媛県)で、高浜1、2号機が合格すれば4例目となる。



 老朽原発の審査 原発の運転期間は原子炉等規制法で原則40年に制限されているが、原子力規制委員会の審査に合格すれば20年を上限に1回だけ運転延長できる。電力会社は審査に先立ち定期検査よりも厳格な特別点検を実施し、原子炉の劣化状況などを確認する。再稼働には運転延長に特化した審査と、通常の新規制基準に基づく適合性審査の両方に合格する必要がある。


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