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大飯原発再稼働へ地元住民は前向き おおい町、政府に不信感も

  • 2012年4月14日
  • 16:04
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 枝野幸男経済産業相が関西電力大飯原発3、4号機の再稼働へ協力を求めた2012年4月14日、地元福井県おおい町の住民は「一歩前進」「政府が安全だと確認したなら動かしてもいい」と前向きに受け止めた。原発関連の仕事に就く町民が多く、再稼働の遅れは地元経済、生活の不安に直結するだけに、思いは切実。ただ、国のこれまでの対応をめぐる不信感や拙速との意見も根強い。今後開かれる予定の住民説明会で「政府の姿勢をしっかり聞きたい」との声も出た。

 町内で旅館業を営む池田卓夫さん(62)は今、原発立地というだけで観光客が敬遠していると感じている。再稼働問題に揺れる地元の率直な思いを手紙にしたため13日、枝野経産相あてに投函(とうかん)した。「大臣が要請に来て一歩前進だが、まだ情勢は不透明。原発の町で長年生活し、リスクに不安を持ちつつも再稼働してほしいという気持ちを理解してほしい」と訴えた。

 大飯原発の補修や定期検査の仕事に従事している下請け会社の社長(58)は「再稼働の要請が遅すぎる。これまでの政府のちぐはぐな対応で、世の中に不安、不信感が生まれた」と批判。「原発の安全に30年以上努力してきたのに、いまは地域全体が悪者扱いされている」と憤った。

 同原発の足元、大島地区の女性グループ代表は「政府によって安全が確認されたのだから再稼働はしてもいい。福島の事故を受けて不安はあるが、運転しながら新たな安全対策を順次進めていく方が現実的」と述べた。国の住民説明会が開催される場合は「ぜひ直接聞きたい」とし「原子力政策に対するしっかりした姿勢や考え方を示してほしい」と国に求めた。

 一方、大島地区で生まれ育った60代の無職男性は、政府の再稼働要請を拙速と批判。「大島で福島のような事故が起きたら終わりだ。いまは子や孫のために考えるべき。福島の教訓と安全についてじっくりと議論し、その間は原発を止めないといけない」と指摘している。


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