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古い原子炉は不純物割合高い傾向 敦賀原発1号など、最大24倍

  • 2012年3月14日
  • 15:54
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 原発の原子炉圧力容器に混じる不純物の銅の割合が、1970年代に運転を開始した敦賀原発1号機(福井県敦賀市)などの古い原発では新しい原発に比べて高い傾向にあり、最大で24倍に達している原子炉圧力容器があることが2012年3月13日、経済産業省原子力安全・保安院や電力各社への取材で分かった。銅の割合が高いのは、当時の技術不足が主な原因。

 鋼鉄製の容器に核分裂で生じる中性子が長時間当たり続けると、銅の作用で容器の鋼材がもろくなる。古い原発は想定以上に劣化が進んでいる可能性があり、直ちに危険性が高まるわけではないが、長期運転をめぐる議論に影響を与えそうだ。

 取材した中で銅の割合が最大だったのは、70年に運転開始し42年を迎えた敦賀1号機で0・24%。71年の福島第1原発1号機(福島県)は0・23%、70年の美浜1号機、74年の高浜1号機、74年の島根1号機(島根県)が0・16%と続いた。

 保安院によると、銅原子は中性子を浴びると、一部に集まって固まりを作る性質がある。そのため鋼材が硬くなり、変形に耐えられなくなるという。米国では74年に銅の割合を0・1%以下にする民間規制を導入した。

 日本も同年から鉄鋼業界が同様の規制を採用。技術も向上したことから、その後に造られた圧力容器はおおむね0・1%以下に抑えられている。90年に運転開始の柏崎刈羽2、5号機(新潟県)は0・01%、2009年開始で国内最新の泊3号機(北海道)は0・04%だった。

 敦賀1号機の銅の割合は最小だった柏崎刈羽2、5号機の24倍。保安院は敦賀1号機について「適切に温度を管理すれば、圧力容器の健全性に問題はない」と説明している。

 政府は原発の運転期間を「原則40年」に制限する規制案を打ち出している。九州大応用力学研究所の渡辺英雄准教授(照射材料工学)は「一律40年ではなく、銅を中心とする不純物の割合や中性子の照射量などを評価して個別に寿命を決めるべきだ」と指摘している。


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