日本全国の原子力発電所

1950年代半ば以降、日本国内では、原子力に投資され続けています。最初の原子炉は1963年に操業が始まり、最初の商業用の原子炉は、1966年に操業を開始して、民間へ電力を供給し始めました。

2011年3月の大地震によって福島第一原発が被災する前は、54基の原子炉が操業しており、合計出力48,847メガワットとなっていました。国内総出力のおよそ30%が、原発から供給されていたのです。しかし、あの災害以降、全ての原子炉が次々に閉鎖されました。原子力規制委員会によって制定された新たな法規が、2013年に施行され、一部の施設で原子炉が再稼働されています。

川内

川内原子力発電所は、鹿児島県の薩摩川内にあります。これは九州電力が所有する原発で、正味出力846メガワットの2基の原子炉から構成されています。2011年の福島第一原発の事故に伴って、全国的な原発の閉鎖が行われ、この発電所も電力生産を中止しました。

2015年にふたたび操業が再開され、近隣地域向けの発電を開始しました。ここは日本の19基の原発のうち、新たな法規に準拠してエネルギー生産を再開した最初の発電所です。

高浜

高浜原子力発電所は、福井県大飯郡高浜町にあります。関西電力の所有で、1平方キロメートルの敷地で操業しています。過去には、そこの4基の加圧水型原子炉が合計3,392メガワットを出力し、年平均22,638 ギガワット時を出力していました。2012年から2016年まで、同発電所は、技術的問題および近隣住民からの抗議運動により、ほぼ休業状態となっていました(この期間中、3基のみが一時的に操業)。2017年に第3・第4原子炉が再開され、再び発電を行っています。 

大飯

大飯原子力発電所は、福井県の大飯郡おおい町にあり、関西電力が運営しています。この発電所は、1.88平方キロメートルの敷地で操業しています。2013年9月に第3・第4原子炉が生産を中止しました。2017年12月に関西電力は、第1・第2原子炉を廃炉することを発表しました。

その小型のタンク内では、新たな安全性のアップグレードを行うことができないことが理由でした。しかし、第3原子炉が2018年3月に、第4原子炉が同年5月に再稼働されています。

玄海

玄海原子力発電所は、佐賀県東松浦郡(ほとんど地震の起こらない場所)にあります。この施設は、九州電力の所有・運営で、敷地は0.87平方キロメートルです。玄海原子炉は、すべて三菱重工が製造し、2ループと4ループのM型加圧水型原子炉です。ここの第3原子炉は、特殊プルトニウム煙道試験用に選ばれました。これらの操業中の発電所は、新たな安全基準すべてに準拠しており、定期的に住民や企業にエネルギーを供給しています。福島第一原発事故のような悲劇が二度と起こらないこと、そして日本が引き続き安全な原子力発電への投資を続けていくことを願うばかりです。